この記事「2017GW 3歳0歳2人子連れ沖縄旅行準備編」を書いた翌日が沖縄旅行出発の日。
その日の早朝、3歳0歳姉妹に挟まれて寝ていると、枕元で携帯のバイブがなっているのに気付いた。
朝の5時。
発信元は「実家」。
こんな時間に電話なんて、悪い予感しかない。
すぐ電話にでると、母が取り乱して
「お父さんが大変なの!沖縄行くのやめて!血を吐いて意識が朦朧としてるの!!」と早口で伝えてきた。
詳しく聞くと、昨夜から血を吐いていて救急車を呼んでいる最中とのこと。なぜ昨夜から吐血していたのにすぐ救急車を呼ばなかったのか尋ねると、本人が呼ぶな、朝になったら自分で病院に行くと強く言い張っていたそう。
しかしだんだん血を吐く量が多くなり、朝方には洗面所でかなりの量吐血した為見かねて救急車を呼んだらしい。
父は「救急車を呼ぶなんて恥ずかしい」という意味不明な見栄で拒んでいたようだが、吐血した段階で普通じゃないんだからなぜそんなくだらない見栄を張るのか。母も、父の言い分なんて無視して即救急車を呼ぶべきなのになぜその判断ができないのか。
もやもやしながらも、わかっている情報は「吐血して意識朦朧で救急搬送」だけだったので、なんの病気かもわからないしもしかしたらこのまま死んでしまうかもしれないと本気で思った。最後に話した言葉はなんだったか、などと考えてしまった。
ちなみに父と会ったのは吐血当日だ。
沖縄旅行の準備のために朝からゆみぞうを実家に預けていた。
父は仕事のはずだったけど休んだ、と言っていた。休むなんて珍しいなとは思ったけど、重要な仕事じゃなかったのかなと特に気にしなかった。
午前はゆみぞうを連れてホームセンターに行ってくれて、昼は回転寿司を食べて、夕方迎えに行った時に子守サンキューと話したような。
普通に見えたのに、なぜ!?!?
「すぐ病院に行く!」と言って電話を切り、夫を起こし状況を伝え沖縄は行けない旨を謝り病院に向かう準備をしていると、姉妹も起きてしまったので全員で搬送先の病院へ行くことに。
3歳のゆみぞうは、沖縄に行くことも沖縄の友達と遊ぶことも楽しみにしていたので残念がるかなと思ったが、ジィが救急車で病院に運ばれたことを伝えると大変だという状況は理解したようで、すんなり受け入れてくれた。0歳のはなっちはわけわからぬまま抱っこで強制連行。
幸い実家から10分掛からない距離に設備が整っている大きな総合病院があるので、父はそこの救命救急に運ばれていた。
5時半、病院に到着し待合室で母を見つけると、母はゆみぞうを抱きしめて「お父さんが死んでしまうかもしれない」と泣いて震えていた。私もはなっちを抱っこしながら心配で心配でたまらなかった。
6時、父の弟と妹も駆けつけてきて、7人で父が処置されているのを待った。
すると看護師が来て、
「お父さん胃潰瘍です。大丈夫ですよ、意識もあります。」と教えてくれた。
なんだ胃潰瘍だったのか・・・
なんだ、というと怒られるかもしれないが、胃潰瘍で心底ホッとした。
死ななくて本当によかった。
なぜなら心筋梗塞か脳梗塞やくも膜下出血だと思っていたからだ。
父はガテン系の自営業で、病院嫌いなので人間ドッグなど数十年行ったことがない。酒・タバコはやらないものの、とにかく暴飲暴食で朝昼はコンビニ弁当や菓子パン、夜は22時過ぎ等の遅い時間に夜ご飯を食べ、饅頭やポテチやナッツ等あらゆるお菓子を食べまくり、コーラがぶ飲み。エアコンがガンガンに効いた部屋でソファで寝落ち。そんな生活を数十年送っているので、いつか病気になると家族みんな言っていた。
本人は、仕事で体を動かしているし、夜は毎日スポーツジムに通って泳いで筋トレして鍛えているので問題ないと、家族の心配は聞く耳持たずだった。言っても聞かないので私含め家族もそれ以上強くは言わなかった。
そして2年前、視力がやたら低下しているとのことで眼科に行った際、血圧が180だったことから高血圧すぎるので内科に行くと、「高血圧と糖尿病」と診断された。
空腹時血糖がなんと300以上だったのだ。(空腹時血統の正常値は110mg/dl以下)
医者も、「300超えなんて数値久しぶりに見ましたよ(笑)」と呆れて笑っていたらしい。動脈硬化や心筋梗塞のリスクも高く、エコーで血管を調べたら首の血管が少し動脈硬化している箇所があるとのこと。
「血圧180超、血糖値300超」と医者もビックリのありえない数値に父もさすがにビビッて、そこから食生活習慣をガラっと変えた。
とにかく糖質・脂質制限だ。
朝は山盛りサラダと卵や鶏肉等のタンパク質、昼は職業柄どうしてもコンビニや外食になってしまうけど野菜とタンパク質メイン。夜も祖母と母に徹底管理された野菜と魚とひじきや切り干し大根など和食中心のヘルシーご飯。菓子パンやお菓子やジュースは一切辞めた。
そんな生活を続けているうちにここ最近は血糖値は正常内になり、血圧も150くらいまで下がった(とはいえ高いけど)。
しかし不摂生を辞めてから2年経ったものの、それまでの数十年の蓄積があるからいつか心筋梗塞か脳梗塞で倒れるんじゃないかという心配は常にあったので、「ついにその日が来たか」と思ったのだ。
なので、早朝の母からの電話はそんなにビックリはしなかったのが本音だ。
次回は当日の処置や胃潰瘍の前兆、症状について詳しく記録したい。
※人間ドッグは1年に1回必ず受けましょう▽